
SWM281は、ギガビットRJ45×24とSFP×4を備えた1Uラック型のL2+マネージドスイッチです。PoE給電機能をあえて搭載せず、純粋なスイッチング性能と低消費電力を優先した設計のため、サーバ室や装置島の中核スイッチ、あるいはPoEを使わない高速端末群の集約用途に適しています。OSはTeltonika独自のTSWOS(OpenWrt系)で、VLAN/STP(RSTP)/QoSといったL2機能に加えて静的IPv4/IPv6ルーティング、要件に応じてBGP・OSPFv2・RIP・EIGRPの導入余地を備えるなど、L3機能も運用に取り入れやすい構成です。Profinet Class B(対応型番選択時)やMRP(マネージャ/クライアント)にも対応し、OTネットワークの冗長化・相互運用を支援します。上位接続はSFPアップリンクで光冗長や遠距離接続が容易です。機器の状態監視・構成配布・ファーム更新はRMS(Remote Management System)で一括化でき、分散拠点の運用負荷を抑えられます。
想定用途:
サーバ室・配線盤の集約L2/L3スイッチや、端末側にAC電源がある/PoEを使わない製造装置群の集約。Idle 5.5W/Max 20Wと低消費電力で、発熱と電力コストを抑えたいコア/ディストリビューション層に向く。PoEが必要な一部区画は、別途PoEミッドスパンや小型PoEスイッチを併設してセグメント分割すると運用しやすい。
選定の目安:
「PoE端末ゼロ」「配線はRJ45+SFPで十分、消費電力と発熱を最小化したい」現場。